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住宅購入とお金の本

特集11消費増税・金利上昇をどう見る?住宅購入はこの秋が勝負!

特集11 消費増税・金利上昇をどう見る?住宅購入はこの秋が勝負!

消費増税。予定通り2014年4月に8%アップすることになりました。さらに、2015年10月には10%へと税率がアップしそうな模様です。(※2)
消費増税と住宅ローンの金利がマイホーム購入へどのような影響を与え、また、この秋はどのような展開を見せるのか。この春・夏の市場の働きをもとに検証してみたいと思います。

消費増税の影響による需要増

増税前にマイホームを取得しようという需要が発生し、この春は、新築一戸建て・新築マンション・住宅展示場共々大盛況でした。このような消費増税の影響による需要増、いわゆる駆け込み需要は不動産価格にどのような影響を与えたのでしょうか?

振り返ってみると、明らかに価格上昇と見受けられるものも一部にはありましたが、市場全体としてはその需要増に対応できるだけの供給増があったため、横浜市内・川崎市内においては、さほど大きな価格変動はなかったと思われます。

ちなみにいつの時代も住宅探しの方が増加するのは春と秋。通常であれば閑散期となる夏ですが、住宅探しの方はこの夏も活発に動かれていらっしゃる様子ですので、今年の秋は春の流れそのままに、例年以上に市場は活発化すると思われます。供給側も予想される需要増に合わせて、ある程度の準備はされているようですが、活発化する需要増に対応できるだけの量が確保されているかは不透明です。このように考えて行くと、この秋は物件量が豊富な内の早めの動き出しが正解かも知れません。

長期金利上昇の影響による需要増

M銀行の35年固定型・住宅ローン金利の推移

新聞・TV でもご承知の通り、今年に入ると長期金利が上昇傾向を示し始めました。このようなことから、住宅ローンの貸し出し金利も上昇するのではという観測から、この春は住宅探しの方が増加したというのも例年にはない現象でした。

左上のグラフは、昨年8月~今年7月まで過去1年間の35年固定型住宅ローンの貸出金利の推移です。ご覧の通り、昨年は2. 4% 台で比較的安定していた貸し出し金利が、今年に入ると激しく乱高下し、明らかに上昇傾向を示し始めていることが分かります。

この金利上下動の影響。例えば、今年4月に3,500万円の住宅ローンを組まれた方と、2ヶ月後の6月に同額の住宅ローンを組まれた方とでは、35年間の利息にどれだけの差が生まれたのでしょうか?答えは、たった2ヶ月融資時期がずれただけで、6月に融資を受けた方は4月に融資を受けた方に比べて310万円を超える多くの利息を支払うことになってしまったということなのです。

こう申し上げると、長期固定型の住宅ローンを組むのはもう手遅れのような感じで受け取られる方もいらっしゃると思います。でもご安心下さい。有益な情報をひとつ。

実はM 銀行の平成25年7月の金利2.76%に対して、1.90%という破格の金利(しかも固定)で融資をしてくれる銀行もあるのです。前述と同様、借入額3, 500万円の例で比較するとその支払い利息の差額は35年間で660万円以上に上ります。
本当にお得なこの銀行、具体的な銀行名まで記載できないことがたいへん残念です。(※1 )

注文建築の場合の消費増税のタイミング

文建築で住宅を建てる場合、来年の3月を跨いで鍵の引き渡しとなった場合、現行の5%が適用されるのでしょうか?それとも増税後の8%が適用されるのでしょうか? ターニングポイントは“ 今年の9月” です。9月末日までに建築請負契約が締結されていれば、来年4月に鍵の引き渡しとなったとしても消費税率は現行の5%が適用されるのです。これが、10月1日の建築請負契約で来年4月に鍵の引き渡しとなれば新たな8%の税率となります。
こう考えると、注文建築の方は更にスピードアップする必要があると言えます。尚、建売住宅の場合は、引き渡しベースですので、契約が9月でも10月でも12月でも、鍵の引き渡しが来年3月末日までに完了すれば現行税率が適用されます。

この秋は、消費増税前の最後の商戦とも言えるでしょう。また、低金利住宅ローンがいつまで利用できるかも不透明になってきています。今まで模様眺めをされていた方も、この秋は是非積極的に行動されることをおすすめします。

(※1 )詳しくはFP住宅相談ネットワークグループ各社までお問い合わせください。
(※2)2015年10月予定の消費税増税10%の引き上げは、「経済状況などを勘案して判断する予定」となっています。